日本大学藤沢中学校
共学校

数学では「先取り」「習熟度別」授業を実施
体系的な単元横断型学習とICT活用で
社会でも役立つ数学的思考力を育む
[ この記事のポイント ]
1.単元横断型授業で、数学の知識を効率よく定着させる。
2.習熟度別の授業で、数学の苦手な子も手厚くフォロー。
3.キーボードつき端末の導入で、実社会でも役立つスキルを習得。
基礎問題に徹した入試問題とその問題に込めたメッセージ
各校が独自の知恵を絞って作成する入試問題には、どんな生徒を入学させたいかという学校側のメッセージが込められていることが多い。日大藤沢の算数の入試問題は、奇をてらった設問はなく、小学校で習う基礎をベースとしたオーソドックスな出題内容となっている。その理由について、数学科の齋藤俊介教諭は、「特に中高の数学は、基礎力が重要です。理由は、難問と言われる数学の問題を解くには、高度なテクニックを必要とするケースは少なく、基礎的な知識を組み合わせて解くことが多いからです。つまり、中学入学時点では、小学6年間で習う単元をいかに万遍なく習得しているかが大事で入試ではそうした力を見たい。算数の基礎をしっかり押さえている子どもは中学に入ってからの授業にもスムーズに移行でき、着実に力が伸びていきます」と語る。