玉川学園中学部
共学校

3Dソフトの使用方法などを学び、アイディアを形にするスキルを培う
「よりよい社会をつくる」がコンセプト アイディアを形にするアートラボは夢の学校
[ この記事のポイント ]
IB(国際バカロレア)から学んだ問題発見・解決力育成教育。
「STEAM教育」の拠点となる、「アートラボ」を整備。
最先端のデジタル工作機械の導入で、生徒たちの創造性を育む。
AI時代の人材を育成する
「STEAM教育」に注力
国際色豊かな環境や国際バカロレア(IB)プログラムなど、先駆的な教育の実践で知られる玉川学園。今、力を入れているのが、探究型学習を踏まえた「STEAM教育」を取り入れた学びだ。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた米国発祥の「STEM教育」に、Art(芸術)を組み合わせたもの。AIなどのテクノロジーの発展が見込まれる現代において、この5つの領域を統合的に学ぶことによって科学技術の素養を深め、新しいものを生み出すデザイン思考を持った人材の育成が急がれている。
特筆すべきは、同校がSTEAMの5領域の中でも、とりわけArt(芸術)に力を入れていることだ。
「芸術を重視する背景には、玉川学園ならではの教育の素地があります。創立者である小原國芳は、『百聞は一見に如かず、百見は一労作に如かず』と語っており、自ら考え、創り、体験する『労作』を重視し、創立当初は校舎の建設や敷地内の整備も自分たちで行いました。本校で実践している芸術は、労作の精神を大切にしており、社会の問題を解決し、誰かの役に立つものづくりを学ぶためにあります。これがSTEAM教育の理念に通じているのです」と美術科の瀬底正宣教諭は語る。