専修大学松戸中学校
共学校

各班に付くメンターさんとの1コマ
少人数だから可能な全員参加の体験が
「夢」を見つけ、育むスイッチになる
[ この記事のポイント ]
1.米国ネブラスカ修学旅行をはじめ全員参加の行事が多数。
2.コース分けは中3から。フラットなクラスで入学後に伸ばす。
3.部活動は週3回。時間をかけるより中身の充実を重視。
開校20年目を迎える中学当初から続く米国修学旅行
専修大学松戸中学校はミレニアムイヤーの2000年に開校した。「当初から中学の募集人数は150名です。150は『ダンバー数』として知られ、集団として多過ぎず少な過ぎない、一番適切な数と考えています。私学に求められるのはグローバル教育ということで、中3の6月に全員が参加する『アメリカ・ネブラスカ修学旅行』も、開校前から予定に入れていました」と平井伸樹教頭は当時を振り返る。ネブラスカには専修大学の交流提携校があり、高校ですでに語学研修を実施していたため、ここでの実施を決め、現地からネイティブ教員をスカウトした。15年以上続くネブラスカ州ラックス中学校との縁を結んでくれたのもネイティブ教員だ。現在3代目の教員が、現地との仲介役として活躍している。「ネブラスカ州リンカーン市は大学町で治安もよく、古き良きアメリカが残っています。長い交流の歴史から、交流校はもちろん地域の皆様が好意的に受け入れてくださることで、英語が好きな生徒はもちろん、出発前は抵抗感があった生徒も、自分の英語が通じたという成功体験を得ることができます」と平井教頭。保護者からも「子供が大満足で帰国したが、もしこれが希望者のみの研修だったら、内気なうちの子は手を挙げなかっただろう」という声があるという。何がきっかけで、生徒が実現したいと思える「夢」を持つようになるのか誰にもわからない。修学旅行のほか、博物館・美術館見学、田植え、大学訪問など様々なフィールドワーク、各界で活躍されている方を講師に招く講演会、英語を母国語としない留学生との交流を目的としたISAプログラム、英検受験などを全員に体験させる意義はここにある。