東京純心女子中学校
女子校

11万冊の蔵書を誇る図書館は「探究型学習」の中心
東京純心が誇る〝探究型学習〟の基盤、
論理的思考力を育成する数学教育
[ この記事のポイント ]
純心オリジナルの「探究型学習」でネットリテラシーを習得。
きめ細やかな数学教育で、論理的思考力や問題解決力を磨く。
「基礎学力テスト」でクラス全員の学力の底上げをはかる。
自ら問いを立てる探究型学習で 情報の取捨選択スキルを習得
インターネットやSNSの普及で大量の情報が溢れる現代では、正しい情報を取捨選択し、見極める力が必須である。東京純心では、自ら問いを立て、答えを探すことを軸とした純心オリジナルの「探究型学習」を長年にわたり実施。蔵書11万冊を誇る図書館の資料をフル活用し、答えを発見するまでのプロセスに重点を置いた探究型授業は、今や大学顔負けのハイレベルな内容となっている。
例えば探究型学習の集大成となる「時事問題スピーチ」では、実社会をテーマにして「問い」を立て、根拠となる事実やデータを収集する。情報収集の過程では、ネット情報を取捨選択するネットリテラシーのほか、書籍とネットを比較し、より鮮度の高い情報を上書きして取り入れるスキルも学んでいく。そのスキルの修得は中1の「学び方」という総合学習から始まっている。週1時間の学習で積みあげられた「学び方」を教科との協働の場で生かしているのだ。こうした学習を通して身につく情報リサーチ力や表現力は、社会に出たときに必須のスキルだといえよう。
さらに高2の探究型学習では、純心のルーツを訪ねる「長崎研修旅行」を実施。旅行前には半年にわたる姉妹校・長崎純心の生徒との「平和」についての意見交換を行う。髙橋正・入試広報部長は「原爆問題に幼い頃から向き合ってきた長崎の生徒との交流を通して、自分たちに不足するものを検証する手がかりとなります。交流の中で培われた彼女たちの思いは、平和への提言となるのです。この機会に改めて平和への思いを心に刻んでほしい」と語る。