獨協中学校
男子校

事前研修としての伊豆大島見学会の後、ハワイ修学旅行でキラウエア火山を訪れる
中学・高校の理科教育が育成するのは行けない世界、見えない世界を探索する力
[ この記事のポイント ]
1.日常生活の現象に疑問を持って考える習慣が観察、検証のベースを作る。
2.中1・2では実験・観察とそのノート作成を重視。
3.学校行事をフィールドワークと位置づけ、科目横断の学びを実体験。
日常で見られる現象に目を向ける視点が大切
獨協の理科の入試問題の特徴として挙げられるのが、物化生地の4科目が万遍なく出題される点だと理科教科主任の谷口悦史教諭は語る。物化生地の中での得意、不得意は大きく、その影響を少なくするためにもバランスのとれた出題を心掛けているという。また、観察と実験は理科では非常に重要であることから、配布したシラカシの葉を観察・スケッチし、その特徴を抽出し解答させる問いや、失敗した実験条件、過程、結果を提示し、なぜ失敗したのかを問う検証する力を測る問題も出題されている。谷口教諭は「理科は日常生活に結びついている学問。自然現象はもちろん洗濯、料理なども理科と関係している。生活の中で『どうして?』と疑問を持って考える習慣が好奇心の種になり観察、検証の基礎を作る。日常で見られる現象に目を向ける視点を持って欲しい」と受験生にメッセージを送る。