女子学院中学校
女子校

聖書の時間では広い視野と客観的な視点を学ぶ
〝心を揺さぶられる体験〟で育むのは
キリスト教をベースにした感性
[ この記事のポイント ]
議論を通じて自分を見つめる『ごてんば教室』と『修養会』。
講演会を通じて得られた〝心を揺さぶられる経験〟が感性を培う。
心に制約を設けず、自由な思考力、行動力を着実に育む。
キリスト教精神に基づく 全人教育を行う女子学院
明治3年の創立以来、キリスト教精神を基盤とした全人教育を貫く女子学院。入学当初からの学校行事の中で、真摯な議論を徹底的に行う様々な機会を設けている。中でも同校らしさを象徴するのが中2の『ごてんば教室』と高3の『修養会』だ。『ごてんば教室』は同校の〝入口〟とも称され、事前にテーマを設定し、2泊3日で最終日の「全体会」までグループディスカッションを繰り返す。相手を論破するのではなく、意見の異なる者同士が話し合い、答えを探っていくことで、ともに働き作りあげていく。これを鵜﨑創院長は〝協働〟という。一方、同じく2泊3日の『修養会』は6年間の集大成だ。「人の生き方や、自分の将来、本校で何を学び、それをどう活かすのか、あるいはキリスト教や信仰に関して真摯に話し合うことで、自分を深く見つめ振り返る機会になる。『ごてんば教室』と議論のテーマが同じようであっても、生徒たちの思考の深まりのレベルが違う」と鵜﨑院長。
同校に受け継がれる聖書や礼拝の時間を通じたキリスト教精神が生徒たちのこのような自由闊達な議論を支えていることは間違いない。一人一人が大切な存在であるという個の尊重と、それぞれが違った存在であることを認める他者理解を重視した教育は深く生徒の心に刻まれていく。