共立女子第二中学校
女子校

3日間の「校内留学」では、俳優の訓練方法を取り入れたドラマメソッドの学習でパフォーマンス発表を行う
4技能統合型英語授業と探究学習 言語活動を鍛えるのは読書と新聞スクラップ
[ この記事のポイント ]
1.英語に「4技能統合型授業&レイヤードメソッド」を導入。
2.論理的思考力、問題解決力が身につく「探究学習」を実施。
3.言語活動の素地を鍛える「新聞スクラップ」と「読書活動」。
外部有識者を迎えて改革を進めた学校独自の英語の授業スタイル
共立女子第二が特に力を入れている英語の「4技能統合型授業」は、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく習得することをめざす。同校では、外部有識者をアドバイザーに迎え、6年前から英語教員の研修や授業改革を実施。音読トレーニングを中心とし、教科書を何度も繰り返して使用する「レイヤードメソッド」により、重層的に英語の核(コア)を作り上げていく。特筆すべきは、教科書は1年使ったら終わりではなく、学年が上がっても前の学年で使用した教科書を音読したり、書いたりして何度も使用すること。吉田裕子・英語科主任は、「同じフレーズを飽きるまで使って初めて、英語を自身の言葉として使える基礎ができあがるようになるのです」と反復の重要性を語る。
さらに22年度からは、海外や大学の国際系学部への進学を見据えた「英語コース」を高校に新設。英語の授業時間を大幅に増やすほか、全員が英検2級以上を取得できるよう、よりきめ細やかな指導を実施。〝使える英語〟を習得するため、世界中で語学教育を展開するベルリッツと提携するほか3か月のターム留学を必須化し、国内外で活躍できる人材の育成をめざす。