奈良学園中学校
共学校

2009年に建てられた新校舎は生徒のプランを基に設計
探究心を刺激する恵まれた環境
未来を創造する「人間力」を育成
[ この記事のポイント ]
JR天王寺駅から約45分。甲子園球場の約3.1倍の広大なキャンパスには、里山や棚田跡、豊かな自然があふれており、ホタルの成育にも挑戦している。奈良県屈指の進学校でありながら机に向かうだけではない。ここでしかできない数々の実体験により、物事をく捉えられる思考力と人間性豊かな心を育むあたたかな学校だ。
キャンパス全体が学びの宝庫 SSHの強みを活かすプログラム
自然豊かな矢田丘陵に、1979年開校。今年度より就任した河合校長の下、建学の精神「時代の社会を担い、世界に雄飛し、国際社会に貢献できる有為な人材の養成」を実践するべく、「学力」「自主性」「協調性」「体力」の4つ=「人間力」を兼ね備えた人材育成に努めている。
広大なキャンパスでは恵まれた自然環境を活かし、里山に生えるホダ木を利用してのシイタケ栽培や棚田を活かした稲作、ホタルの成育、地下水脈の探査など、多彩な課外学習を実施。こうした活動がベースとなり、高校では9年前からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている。
生命の循環や自然の条理、不思議さを肌で感じながら、科学的思考力の醸成のみならず、感情や想いを言語化する力、相手の考えや想いを読み取る力など、実社会で必要とされるしなやかな対応力、豊かな心が醸成されていく。「EQが注目される時代。ただ記憶するだけの学びではなく、心を育てる学びに力を入れていきたい」と河合校長。今年度は、3年計画で進めてきた「IT教育設備推進事業」が完成期を迎え、全教室に無線LANとプロジェクターが整う。豊かな自然環境と最新設備の融合によって、学びのさらなる進化に期待が高まる。