インタビュー

<女性リーダーの育成>
イノベーションを起こす組織作りに挑む

更新日 : 2019/09/05

株式会社リノパートナーズ 代表取締役 細木聡子 (ほそきあきこ)

<PROFILE>
筑波大学卒業後、NTTに入社。管理職に就任後、自らしさを大切にしたマネジメントスタイルで部下から支持を受け、残業0で成果2倍を達成する。その後、社員483名のSE部門の人事・育成課長に就任。管理職経験10年間。2018年4月より、人材育成コンサルティング会社・株式会社リノパートナーズ設立。これまで延べ1,000人の人材育成に携わる。元NTTでの管理職経験で培った独自のマネジメント法をベースに女性管理職を育成する専門機関「しなやかリーダー塾」を開講し塾長を兼務。

 教育業界で叫ばれる「個性の伸長」。ビジネスでも同様、イノベーションを起こすためには社員一人ひとりの個性の発露が不可欠だと言われている。その具体策とは何か、答えを持つ女性がいる。コンサルティング会社社長・細木聡子さんだ。NTTでの管理職時代、2度の挫折を経て彼女が学び得たことは、ビジネスのみでなく教育や子育てにおいても重要な視座を与えてくれる。

挫折を機に出会った資格「中小企業診断士」という仕事

 高校時代、将来の夢は教師でした。女性の数学教師がとても魅力的で憧れていたんですね。それに教師なら、定年まで男女の別なく平等に働くことができる。この時から私の意識には、社会で男性と同等に活躍したいという願望があったのです。ところが大学で教育実習を迎えた時、人を育てることの重責をありありと感じると共に自分の経験不足を痛感。社会に出て、様々な経験を積んでから教育者をめざしたいと思い直したのです。

 私が就職活動をした当時、女性が総合職として長く働ける会社はまだまだ希少でした。その中でNTTは〝女性の活躍を支援する〟という明確なビジョンが伝わってきた。人とつながることが好きな私にとって、電話にまつわる事業もシンプルに魅力的でした。自分のやりたいことをやりたいようにできる、そう思いNTTへの就職を決めました。係長クラスまでは順調にステップアップし、いよいよ次のステージに進むため管理職試験を受験。結果は不合格でした。「管理職に向いていない」と断言され、落ち込みましたね。今後のキャリアについて徹底的に考えました。昔から悩んだ時には書店へ行くのですが、この時何気なく手に取った本が「中小企業診断士の合格体験記」。ある女性の手記で「日本企業の99%が中小企業、これを助ける診断士の仕事は日本の社会を助ける仕事でもある」という言葉を読み、直感しました。「私もこうなりたい!」と。資格を取得し将来は独立しようとこの時心に決めたのです。

 さっそく資格試験の勉強に取り掛かったのですが、すると間もなく管理職試験のチャンスが再来。今度はあっさり合格しました。自分では気づかなかったのですが、勉強を始めたことで発言内容が自然に経営的な視点に基づくものに変化していったようです。その頃には自主的にNTTの財務諸表を調べ、分析し、会社が今自分に求めているものは何か、自分なりの答えを持っていました。それは「イノベーションを起こすこと」。自分だけができる新しい価値を創造することです。世の中の流れが早くなっている現代、この先一段抜けるためには一人ひとりがイノベーションを起こす意識を持つことが重要です。それは、異質な組み合わせの中からしか生まれない。ならば自分がその異質な一人になろうと決意しました。そして周囲に影響力を与えられる人になろうと。その思いで働いていると結果的に管理職という立場を頂いたのです。

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