特色ある教育

<才能教育としての部活>
切磋琢磨し合う“専門家”が集うクラブ
多彩な生徒たちの才能は各分野で進化
桐朋中学校

更新日 : 2020/05/28

化学部の定期勉強会の様子

自由闊達にして多様な自主性を尊重する校風のもと、豊かな心と高い知性を持つ創造的人間を育成する桐朋。部活動を通じて身につける創造的知性はその後の人生の核となる大切なものだ。ここでは3つの部活動を紹介する。

学問分野の枠を超える化学部 専門性と同時に広い視野を育む

 全国高校化学グランプリ金賞・銀賞・銅賞、国際化学オリンピック代表次席輩出のほか、日本化学会関東支部支部長賞・奨励賞など輝かしい成果を挙げる化学部。中1から高3生までの生徒が文系理系を問わず所属する。日々の活動は、「1人1つの研究テーマを」の理念のもとに個人あるいは複数人で研究を行う。部員同士の交流も兼ねた定期勉強会も盛んで、中1生に面白いと思える実験を先輩部員が厳選し伝える取り組みもある。特筆すべきはOBとのつながりの深さだ。部室内の本棚には基本的な元素の本から大学の教科書に使用される専門書までOB達が寄贈した書籍が並ぶ。また、化学部OB会と連携し、大学レベルや最先端の学術内容をOBが講演する勉強会も定期開催している。これらの勉強会は〝レジェンド〟と称される一人の部員の積極的な行動が発端だ。その生徒は研究に行き詰まると、専門家である大学教授に自らメールを送りアドバイスを得ていたという。その知識を部内で共有させたのが始まりで、彼が卒業後も定期的に同部を訪れる活動が他のOBにも広がり現在に至る。OBによる勉強会のテーマは化学分野のみならず、心理学や社会学をはじめ文理を問わずOBが専門とする幅広い分野に及ぶ。こうした活動は、自然科学のジャンルの枠を超えた広い視野を育んでくれる。将来は研究に携わる仕事に就きたいというSさん(高2)は「OBが大学の知識を基に化学を教えてくれる。高校では教えてもらえないような、高いレベルの知識や考え方を知る特別な機会」という。また理学部に進学して基礎研究をする大学で研究者になる将来像を描くIさん(高2)は「より高度な学術的な知識やいつもは勉強していない分野の知見を得ると学習意欲がかき立てられる」という。化学部顧問の柿澤壽教諭は「一つのテーマを探究する楽しさとともに、勉強会を通じて、学問分野を横断した多角的な視点を持つことの大切さ、ひいては科学者の社会的責任の姿勢を育んで欲しい」と語る。OBから部員へ、部内の先輩から後輩へとつながる化学部の研究・勉強会は、部活の域を超えて校内におけるより高度な研究機関としての役割も担っている。

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