特色ある教育

女子校の6年間の意義は“自分の力を発見する”
【女子校】鷗友学園女子中学校

更新日 : 2019/09/05

園芸の授業は中1と高1が必修。生命を育む喜びを実感

共学校ブームにある中で、あえて男女別学を選ぶ意義はどこにあるのか。その答えを探りに鷗友学園を訪れた。女子校だからできること、鷗友学園だからできることがある。別学に身を置くのは6年だが、そこで得た成果は必ずや彼女たちを一生支え続ける魅力になる。

女子の特性を最大限に活かした 鷗友オリジナル・カリキュラム

 「いつまでも男女を分ける必要はありませんが、生涯のうち6年だけ、その環境に身を置いても良いのではないでしょうか」――穏やかにこう語り始めたのは、鷗友学園・大井正智校長だ。鷗友といえば都内有数の女子進学校、数々の先進的な教育法を打ち出してきた女子校界のトップランナーである。

 例えば理科のカリキュラムを見ても個性が際立つ。中1理科は「生物」のみ、1年かけて高1までの履修内容を体系的に学び、化学や物理に取り掛かるのは中2以降だ。「それは女子が学ぶ理科の導入として、五感で感じる『生物』が最適だからです」と大井校長は話す。抽象概念の理解に優れる男子に比べて、具体的なものの理解からゆっくり発達すると言われる女子。この発達段階に即して丁寧にカリキュラムを組んでいる。「専門家により意見は様々ですが、あくまで私たちの経験則から生まれたカリキュラムです」と大井校長は強調するが、実際、同校には理科の食わず嫌いは見当たらない。女子に敬遠されがちな物理も、高2選択時においてその履修人数の割合は物理:生物=2:1。世間の常識を覆している。「女子だからという固定観念を外した“本来の自分の姿”を発見しやすい。それが女子校の醍醐味です」。

 例えば小学校時代、ドッジボールをやればキャッチしたボールは男子に回すのが暗黙のルールだったと話した生徒がいた。「これでは本当の自分を発見するチャンスもなく、才能が埋もれてしまいかねません。これは比喩ですが、女子校ではボールを取るのも投げるのも、パスをするのもすべて自由。だから自分の個性を浮き彫りにしやすいのです」。そして話は冒頭に戻る。「ある一定の期間だけでも女子校に身を置くことで、“自分にはこんな力があるんだ”という事実を発見することができる。そしてそれを発揮する場があるのが鷗友です。発見して発揮して、力をつける。男女共同参画社会に出て行くのは、それからでも遅くはないのではないでしょうか」。

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