特色ある教育

才能教育としての部活
“興味”を究めた研究は大学レベル!
栄東中学校

更新日 : 2019/06/05

クイズ研究部

年齢別教育のわが国では、才能教育を実施することは難しい。栄東では部活動を活用することで、その壁を見事に乗り越えている。ここではクイズ研究部、理科研究部、鉄道研究部の3つの部活動を通じた教育効果を紹介していく。

幅広い知識と思考力を育む全国大会常連のクイズ研究部

 創部8年目のクイズ研究部は、毎年優秀な成績を残し、全国的にその名が轟く。今年度は、『ニュース・博識甲子園』に参加し、並みいる強豪校を抑えて第一回大会の栄冠を勝ち取った。特に決勝戦では『全国高等学校クイズ選手権』で優勝3回の実績を誇る有名校との白熱した戦いを制しての優勝だった。同大会の問題群は時事問題が多く、こんな知識を高校生がもっているのか!?と驚かされる。顧問の先生は「様々な観点でニュースを見聞していることが優勝の必須条件だったが、これは部員たちが日頃から行っていることの延長線上であり、その結果」と胸を張る。

 また、同部では今年度から新たに2カ月に一度の割合で担当者を決め、練習用の問題200を作問する取り組みを始めた。早押しクイズに出題されそうな知識や時事問題、授業で教わった内容を成文化して40~50字以内で作成する。この作業で多くの能力が育まれると顧問は語る。例えば、ネット社会となり、溢れかえる情報の中で、真実を見極めるリテラシー能力は確実に向上する。知識を得ることにも貪欲になり、その結果、「自身で文献に当たることも多く、図書館で相対性理論や線形代数など、大学生レベルの内容の書籍も読みこむ」。また、同校の教育方針でもある教科横断的学習を実践し、1つの知識を理系的、文系的観点など全方向に広げながらより良質な問題の構築をめざす。さらに、作問した問題に対して年齢の上下を問うことなく部員同士で意見を表明し、議論することで、よい意味で間違えることを恐れない耐性ができる。これが臆さず意見を伝えるコミュニケーション能力の向上にもつながるのだ。このように同部の活動はクイズに解答したり、問題を読む時間よりもニュース集めや、新聞や資料の読解、授業で学ぶ知識から問題の種を発見し精査する時間がメインとなる。自ずと勉強もクイズに活用することを目的として熱心に取り組む。さらには「部活動で知り得た数学的法則、定理の運用方法に興味を持ち、数学オリンピックに挑戦する生徒も出てきた」とその波及効果に顧問も目を細める。同部の活動は好奇心を喚起させ、広い知識・学習として多くの恩恵をもたらしている。

 同部で培われる様々な能力を身につけた卒業生の中には、慶應義塾大学環境情報学部に進学し、大学全体の複数の起業サークルをまとめる代表を務め、将来は起業をめざす人もいる。同部は全国によきライバルが大勢おり、在学中から年齢を問わず様々な交流の機会を得る。その人脈は財産となり、卒業後、社会人として、あるいは起業家としても大いに役立つに違いない。

[ よく一緒に見られている学校 ]

SPECIAL CONTENTS

BOOKS中学受験関連書籍

中学受験関連人気書籍一覧

受験全般から、勉強法、体験記など
目的別、著者別に人気書籍を集めました。