編集部が注目する教育
東京女学館中学校・高等学校

根拠に基づいた思考と言語運用訓練が予想外の展開に対応できる力をはぐくむ~東京女学館中学校・高等学校~
東京女学館には1学年に1クラス、国際学級が置かれている。一般教科のカリキュラムは一般学級とほぼ共通しているが、Language Artsを取り入れた実践力を重視する英語教育により、海外大学進学はもちろんのこと、国際社会で女性リーダーとして活躍できる素地を養う。国際学級の6年間の学びに迫る。
入学時点では英語初学者でも 高校までには見違えるほど成長する
東京女学館の国際学級の帰国生と一般生の構成割合はほぼ1対1。さまざまなタイプの帰国生が在籍し、英語圏での海外経験があり、一定レベルの英語力を持つ生徒はもちろんのこと、英語経験はさほど多くないものの、非英語圏で暮らしていた生徒もいる。一方、一般生については中学から英語を頑張っていきたいと考える初学者のほか、幼いころから家庭内で英語や異文化に触れてきた生徒も。国際学級の生徒のバックグラウンドや英語力は実に多様だ。
英語科の授業は生徒の英語経験別に3グループに分けて行われる。中3修了段階では全員が英検2級をクリアできるレベルをめざし、高校卒業時には北米の大学の外国人入学レベルであるTOEFLiBT80程度の英語力を身につけることが到達目標だ。中学入学時は英語力の差はあるものの、高校段階では帰国生がいちもく置くほどのレベルに達する一般生もいる。