「やる気」を評価する奨学金制度で
留学が身近に

日本の若者に対し、海外留学のチャンスを押し広げる「トビタテ!留学JAPAN」。 2013年のスタート以来、注目を集め続けるこのプロジェクトの概要をクローズアップ。
国際舞台で活躍できる人材をオールジャパンで育成する
「トビタテ!留学JAPAN」( 以下、「トビタテ」)は、文部科学省を中心に官民協働でグローバル人材育成に取り組む留学促進キャンペーンだ。来るべきグローバル社会を生き抜くための素養をつけてもらおうと、若者に対して海外留学の魅力や意義、様々な支援の形など、広く情報を提供している。
「トビタテ」が生まれたきっかけは、世界経済フォーラムが選出するヤング・グローバル・リーダーズの日本人メンバーと下村博文前文部科学大臣との間で交わされた教育課題に関する議論だ。実業家やスポーツ選手、アーティストなど、各分野の錚々たるメンバーがヤング・グローバル・リーダーズとして選ばれているが、彼らが海外諸国のリーダーと対峙した際、日本人の教養や英語力、ディスカッション力の弱さを痛感したというエピソードが端緒だった。国際社会では、自分の考えをしっかりと主張できて初めて己の存在を認めてもらえる。堂々とわたり合える人材を育成しなければ、この先、日本の産業界はもとより、世界における日本全体のプレゼンスが落ちてしまうのではないか。こうした現実的な危機感から「トビタテ」は生まれた。